なぜアメリカのコロナ拡大は止まらないのか?

その背景に何が

 アメリカで新型コロナウイルスの感染拡大が止まらない。最近では、一日に7万人を超える新規感染者数が報告されている。これは、日本で確認されている累計感染者数の2倍以上の数だ。死者数も15万人を超え、世界で群を抜く。他の先進諸国が感染を抑えつつある中、なぜアメリカはうまくいかないのか。米メディアで現地の生の姿を取材してきた日本人ジャーナリストが解説する。(志村朋哉?在米ジャーナリスト)

◇ロックダウン疲れと急すぎた規制緩和

 今の惨状に至った原因を紐解くため、まずは筆者が暮らすカリフォルニア州オレンジ郡の様子を紹介する。ロサンゼルス郊外のこの街で起きたことは、全米各地の縮図でもあるからだ。

 アジアからの移民や訪問客が多いオレンジ郡では、アメリカで最も早い時期に緊急事態宣言が出された。当初、感染者の多くは、クルーズ船「ダイヤモンド?プリンセス」などで海外旅行をする富裕層だった。

 3月19日には、カリフォルニア州知事が他州に先駆けて外出、集会禁止令を出した。イタリアやフランスのロックダウンほど厳しくはないものの、食糧の買い出しなど必要不可欠な場合を除き自宅待機が命じられた。

 あらゆるビジネスが営業禁止となり、オフィス街やショッピングセンターからは人気がなくなった。慢性的な渋滞で有名なロサンゼルスの高速道路を制限速度で走れると住民は驚いた。

 そのおかげで、オレンジ郡の新規感染者数は、フラットな状態を保っていた。迅速なカリフォルニアの対応は、感染の震源地となったニューヨークと比較され称賛されたほどだ。

 しかし、5月に入り、ロックダウン疲れが見え始める。2カ月間も外に出られず、人とも会えないのでストレスは溜まる。さらには、経済活動の停止によって失業者や倒産する会社が急増。政府の規制を忌み嫌う右派による抗議デモも行われた。

 心配されていたニューヨークのような医療崩壊も起きなかった。コロナ以外の患者も減り、オレンジ郡の病院はガラガラだった。

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