鬼気迫る心?技?体の結晶 【五輪のミカタ この技このルール】(3)

完成度競う空手の「形」

 初めて観戦する人にとって、空手の形(かた)は難解に見えるかもしれない。そもそも、相手もいないところで、1人で何をしているのか。どのようにして勝敗を決めるのか。

 形は、攻撃と防御の技を組み合わせた規定の動きを演武し、完成度や力強さを競い合う。国際大会では世界空手連盟が認定する102種類の中から好きなものを選べるが、1大会で同じ形を演じることはできない。そのため、自分が最も得意とする形をどの場面で使うかといった戦術面も重要になる。

 東京五輪は男女各10人で争われ、1次リーグは5人ずつ2組に分かれて2度ずつ演武。各組上位3人が準決勝に進む。準決勝は1次リーグと同じ3人で1度ずつ演武し、最上位が1対1で争う決勝へ。このため、選手は少なくとも四つの形を準備しておく必要がある。対戦相手と同じ形を演武することもある。同点の場合は得点の内容で判断し、いずれも同じ場合は最終的にコイントスで決める。

◆基本重視の採点に

 競技は8メートル四方のマット上で行い、選手は一礼後、形の名前を宣言してから演武する。審判は7人。テクニカルポイント(技術点)とアスレチックポイント(競技点)の2項目で採点し、30点満点。技術点は立ち方、正確な呼吸法、技のタイミングや流れるような動きの良しあしを評価し、競技点は力強さ、スピード、体の軸のバランスをみる。より公平性を保つため、採点の上位、下位2人ずつを除いた得点計で算出する。

 0.01点の差が勝負を分けるが、思わぬ落とし穴も。間違った形の宣言、演武前後に一礼を忘れる、演武中に帯がマット上に落ちるなどした場合は失格となる。

 2018年までは審判5人による旗判定だったが、20年東京五輪の追加競技に入り、空手が史上初めて五輪の舞台で行われることになったのを機に採点方式に変わった。国際オリンピック委員会(IOC)から「基準が分かりづらい」と指摘があったという。この変更に合わせて技術点、競技点が半分ずつだった比重が、技術点7割に変わり、欧米選手が得意とする傾向がある力強さやスピードよりも、基本的な技術の高さや正確さが重視されるようになった。

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